呼吸

ひとまず、完成しました。3rd
だいぶ以前に一度完成していたものの、先頃自分の中で変化があって その部分をどうしても反映させたくなったのでいくつか曲を作り直してました。
結果的には以前のものからいくつか曲を削り また新たに6曲ほど作り、全体が完成しました。

以前のものは”Orfeu”というタイトルをつけていたもので、ギリシャ神話のオルフェウスの話から着想したものだったり ヴィム・ヴェンダースの映画のような (たとえば『都会のアリス』や『ベルリン・天使の詩』のような)色味のものを目指していたんですが、それは今回はやめました。
これはあくまで自分の中での話なので 後に聴いてもらった時にそれが特に誰の何にも引っかからないような話ではあるかもしれないけれど、とにかく今回は自分の呼吸をまずシッカリ意識してみる事に努めました。
自分自身の呼吸を、シッカリして 目を開いて 自分が前だと思う方を向いて、だとか
そんなような事。
何か美的なものを捉える目線を提案したりとか 新しい創造だとか想像だとか、その手の事を進めていくのはまだ僕には無理があるな、というかそういう段階ではないなというのがあって 
なによりもっとまずは自分を知ってもらわない限りは話にならないなって思うところがありました。
そういった意味で、作り終えてスッキリした感じ。

"breath"というタイトルにしました、アルバム。
「呼吸」ですね。そのまま。
とにかくそのままの自分の感じ
僕にとっての最初のアルバムはtotokoko labelというネットレーベルから発信した”still glow”というものだったんですが、あの時もまずは自分を知ってもらわないと何も話はできないなという思いがありました。
それは2011年の5月で、タイミング的に色々思う事が重なって、自分の立ち位置だとか 存在の希薄さみたいな部分をどうにか変えていきたかった気持ちがあって。
それと同時に、僕なりの呼吸は僕なりの音楽になり得る実感というか希望めいたものが少なからずありました。
今回は今一度その気持ちに戻ったというか、その後に色々と迂回してこじらせてたところが取っ払われてスッキリしたものになったような気がします。
とにかくあくまでこれは自分の中での話ですが。

まだ音源が自分の中で仕上がったというだけなので、これからジャケのデザインだとか諸々やる事を進めていって いずれちゃんとリリースできたらなと思ってます。
楽しみにしていてもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします。

eternal moment

"eternal moment" / yutaka hirasaka

新曲ができました。聴いてみてほしいです。

先日、僕がこれまでソロと平行してやってきた(というかソロをやる以前からずっとやっていた)バンドが活動休止となりました。
最後のライブは下北沢ERAで、わりといつもどおりスパっとやりきる感じで終わりました。
とても楽しい日で なんだかあっという間に過ぎ去っていった感じがあります。
僕はそのバンドの前進バンドを含めて、およそ10年間ずっとバンド活動を続けてきました。
少しクセのあるパンクバンドです。
目立った経歴は特になく 街にある小さなライブハウスでただただライブをやり続けたバンドでした。
目指すべきところが上ではなく横でもなく、明確に「内側」にあるような そういう感覚でひたすらやってました。
自身の内側にある何かを呼び覚ます感覚です。

活動休止の理由としては「メンバーそれぞれの生活リズムのズレがどうしてもうまく解消できそうにない」というのが一番の理由です。
厳密に言うとうまくスタジオに入る時間が作れそうになかったり、その状態でライブを組んでく意味もなさそうだというところで。
そしてそういった理由とは別に、というか別でもないのかもしれないけど 「各々で他にもやりたい事(すでに取り組んでるものも含め)・やってみたい事がある」という部分もあって。
僕でいうとソロの音楽や立ち位置をもっと向上させていきたい、だとか 他にも「こういう音楽もやってみたいな」と考えてるような事がいくつかあったり。
他のメンバーもすでに他にやってる事がいくつかあるので このバンドでうまく時間を作れないならそっちに集中しよう、という感じで話は進みました。

だから およそ10年間続けてきたものが終わって、当然寂しくもあるんだけれど でもどこか清々しい感じもしています。
進みどころがとりあえず一つに絞られて明確になったからです。
僕はソロでやっていきます。
これからもあくまで自分の呼吸で、自分の言葉で 物語を語っていけるように。

新曲は、そういった最近の心の動きが音楽になって出てきたような感じがしてます。
「永遠の一瞬」という意味です。
僕がバンドでライブをしてる最中、時おり感じてた真っ白い時間の流れ方や
たいていの美しい物事が抱えてる圧倒的な儚さや
青春とかって名前で呼ばれてる時間の在り方みたいな事とか
そういった部分を思いながら「eternal moment」という言葉を選びました。

とにかくそんな流れが最近はあって、すでに僕の中では自分の内側が少し変わった感じがあります。
時間が経てばそれはもっと変わっていきそうな予感もあります。
そういった中での決断なんですが 夏ぐらいにリリース予定だった3rd albumの内容を一部変更する事にしました。
もうすでに3rdは一度完成していて リリースの細かいタイミングを決めていこうかなっていう状態だったんですが、今の僕の内側の変化をちゃんと反映させたくなったので もう少し何か出てくるのを待ってみたくなりました。
音楽を聴く分にはもしかしたらそれは全然わからないぐらい(伝えようもないぐらい)小さな変化であって、特に意味があるような事ではないのかもしれないんだけれど
僕にとってはとても重要な変化なので そこは大事に落としこんでいきたいと思ってます。

ネット上でたまに「アルバム待ってます」みたいな感じで声をかけてもらう事があります。
待ってくれてる方々が少なからずいるんだなという事には本当に感謝しつつ、自分でシッカリ納得できるものを作っていけるように がんばります。

そんな感じで。
よろしくお願いします。

yutaka hirasaka

words

"words" / yutaka hirasaka

新曲です。
夕暮れ時にふいに出てきたメロディーが軸なんですが、自分でも気に入ってます。

これは僕が見てる世界の言葉。
僕はよく拾ってきた言葉を宙に浮かべて眺めている事があります。
それはいわゆる人の話し言葉ではなく、たとえば花や風や空や そういったところに注意深く耳を澄ませると聴こえてくる声があって
その言葉たちの事です。
voice、みたいな。
ただそれは声にならない声というか、活字にならない言葉なのかな と。少なくとも僕にはそうする術が今のところなくて。
だからそういった言葉たちを宙に浮かべてぼんやり眺めて、じっくりと自分の内側に溶け込ませていく感じというか。
景色を切り取ってポケットにしまいこんでおくのと似たような感じです。

そうしていつの日かそれがスルスルっと「自分の言葉」に変換されるような感じで、音楽が(メロディーが)出てきます。
ホント、ふいに。
自分でもよくわからないタイミングでストンとくるので、そわそわして落ち着かない雰囲気になる事が多いけれど。
とにかく僕の場合はそういう事で音楽を作ってます。

これからもそうありたいです。

chrono


"chrono" / yutaka hirasaka

最近出てきた新しいイメージです。 ここのところ、ぼんやりとNiCOさんの写真を眺めてたことと 先日降った雪の白さに想うところがあった事と そういうのが混ざった感じです。自分の中で。
少し切ない。6本のギターと単音のピアノ。
chrono=時、時間。といった意味合いです。

3rd albumの音源が完成しました。
全14曲。
と言ってもひとまず僕の中で出来上がった、というだけの段階なので リリースなんかはまだまだ先の話になるかと思いますが。
この曲は”amaretto”という曲で、アルバムに入ってる曲です。

最近はアルバムのジャケットをデザインしようと、NiCOさんの写真をいくつか見させてもらっています。
NiCOさんというのはこのblogで以前にも何度か紹介した事があるんですが、1st・2ndともに僕のアルバムのジャケットで写真を使わせてもらってる友人です。
http://www.cocu-in-color.com/
バンド以外にソロでも音楽をやる事になったきっかけの1つとして、彼の存在というのがあります。
多くは知らないし、近いようで遠いような
ある程度、特異な距離感をお互い保ってるけれど 大切な友人です。

アルバムのタイトルとして”Orfeu”という名前を付けました。「オルフェ」と読みます。
ギリシャ神話の「オルフェウス」から付けていて、Orpheusのポルトガル語表記です。
琴座の琴を元々使ってた音楽家というか、そんな感じの人です。
美しい音楽を奏でる人なんですが、奥さんが蛇にかまれて亡くなってしまってから色々あって。みたいな。
その人の人物描写を詳しく書くと結構長くなってしまうので割愛しますが。

それから、最初と真ん中と最後の3つ。エレキギターで作った曲があるんですが その3つが今回のアルバムの核です。
"beautiful last days nonetheless"というのは「それでも美しい最後の日々」といったような意味合いなんですが、一応それがすべてです。
曲それぞれにイメージはあるんだけど、アルバム全体でいうとヴィム・ヴェンダースの映画みたいな (「ベルリン 天使の詩」や「都会のアリス」なんかの)感じというか。
"spool"という曲があるんだけど、それはフィルムのリールがまわる感じや走馬灯のような映像をイメージして作ったし。

あとはやっぱ常々というか、これまでのアルバムでも共通するところですが 「空との関係性」を思って作った曲が多いです。
"ether"=天空
"float"=(空中に)浮かぶ
"orion"=オリオン座
"distance from palette and orange lines"=オレンジのラインとパレットまでの距離。(夕暮れに変わっていく間のオレンジ色と空全体の色が混ざっていく感じを下から眺めたイメージです)
"amaretto"=アーモンドの香りがするリキュールなんだけど、これは夕暮れの色を連想して

なんてことない日常風景の中で見る美しい最後の日々を描いてるイメージがあります。
最後といっても病気的な結末じゃなく、世界自体が閉じてしまうという感じ。
でもあまり悲しい感じじゃなく、「それは当たり前の事」という感じの。
セピアとかモノクロとか、単色の世界。
僕なりの目線でこの世界を切りとって。
美しさとか優しさとか、静かさとか それからちょっとだけ寂しそうに笑う空の表情とか。

そんな感じのアルバムになったかな、どうかな。なったような気がします。
ちなみに今回もこれまで同様、4トラックの小さなMTRで制作しました。
とりあえず全然先の話ではあるので、いずれ明確にリリースの感じがわかったら改めて書きたいと思います。
誰か少しでも、楽しみにしていてくれる人がいてくれたら嬉しいです。

という近況。

to the sea

"to the sea" / yutaka hirasaka

Yesterday I woke up.

In the colorless world.

She was so sweet smile.

It was beautiful.

We went to the sea.

Because I wanted to end it all.

delight

ちょっと時間経っちゃったけど、明けましておめでとうございます。

ひとまず1/15に 僕が1st, 2ndとリリースさせてもらってる”introducing”というレーベルのコンピがリリースされるんですが、それに1曲参加してます。
http://introducing.thebase.in/items/290181

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【Introducing Chillout Forest】
1. SoundzImage / Untitled
2. Kenichiro Nishihara and The Jazcrafts / Feelin’ Blue
3. Murohashi Takuya / LIFE
4. DJ Whitesmith / Rusty
5. DJ Cam Quartet / Saint Germain
6. Blazo / Fresh Green
7. niha / Stay Light
8. tomonojo miyagi / astaire
9. yutaka hirasaka / call
10. Float 11 / blue bird
11. DJ Cam / Summer Madness
12. Disco2 / What A Wonderful Thing Love Is
13. DJ Whitesmith / Blue and Pink (We were there)
14. LUSRICA / Shining
15. YAMAAN / Memai
16. Murohashi Takuya / Rising Sun
17. niha / Stay Night


※1、3、4、7、8、9、10、13、17……新曲

1,995円です。
僕は9曲目の”call”という曲で参加してます。この曲は今のところリリースしてきたCDには未収録の曲なので 是非この機会に。
一応試聴はできるようにしたので 聴いてみてください。



気に入ったらCDで買ってくれると嬉しいです。
かなり豪華なメンツの中、僕だけノンビートで簡素なトラック(あえてなんだけど)って感じで、浮きたおしてるなーと自分では思うんだけど 一緒に参加できて嬉しく思ってます。
特にDJ Cam Quartetは結構前から好きなので、コンピの度にこうやって一緒にクレジットされてるのが嬉しいです。ふっふっふ。


年明けの1日には、なんとなく思い立って鎌倉の海へ行ってきました。
僕は元々横浜に住んでいたので 鎌倉も馴染みがあり何度となく足を運んでいた場所なんだけど、西荻窪に越してきてからはやっぱりちょっと遠いなってこともあって なかなか行くに至らず。
なんで結構久しぶりの鎌倉。
とは言え急に思いつきで行ったので 着いたころには日が暮れる直前。
空の色が急速に変化していく わずかな時間帯、マジックアワーの中で観る海はとても美しかったです。
当たり前すぎる事だけど 本当に大きい。

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そのあとは「line-line」へ行ってきました。
ここはイタリアンをメインに扱うカフェ・レストランで、introducingのCDも扱っていたり インポートの服も扱ってたり 色々と楽しみどころのある空間。
僕はCDを置いてもらってる事もあり、ネット上では何度となく会話させてもらったりしてたんだけど 実際にお店に伺ってオーナーにお会いするのは初めてでした。
オーナーは物腰の柔らかい話し方をする気さくな方という印象で、空間もすごく居心地が良く とても過ごしやすい時間でした。
そして料理が美味しい。とても美味しいです。
http://line-line.info/
鎌倉へ行くような事がある際には、ぜひここに寄ってみてはいかがかと思います。

最後は鶴岡八幡宮でお参りもしました。
夜だったので特に並ぶ事もなくスムーズにお参りできて良かった。


そんな感じで。
今年もぼちぼちやっていくつもりなので よろしくお願いします。

最近、Sibylle Baierの"Colour Green"をよく聴いてる

西荻の”JUHA”でアナログのジャケを見かけたのがきっかけ。ここではきっかけをたくさんもらってる気がする。

JUHA : http://t.co/Fx4O87K6vk

彼女の声は寒い季節に合うような気がする。
70年代にドイツで活躍した舞台女優。
"Colour Green"は彼女がオープンリールデッキで宅録した弾き語りのもので、後に彼女の息子がDinosaur Jr.のJ・マスシスにそれを送ったところから30年越しに音源化されたもの。2006年リリース。


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Sibylle Baier in “Alice in the Cities” (Wim Wenders 1974)



この映像はヴィム・ヴェンダースの「都会のアリス」の1シーン。シビル・ベイヤ―本人が歌ってるところ。
ここで歌ってる歌もアルバムに入ってるんだけど とにかく空気感がすごい良いすね。

2013.12.08 (sun) at 大宮ヒソミネ : daisuke miyatani + 三富 栄治 + yutaka hirasaka

2013.12.08 (sun) at 大宮ヒソミネ
小室 藍 個展「私の中の煙」 クロージングイベント

daisuke miyatani+三富 栄治+yutaka hirasaka+テレコ。
というカタチで出演してきました。
10月にセプチマでやったensembleの時とは結構感覚が違くて なんだかスリリングだし難しい部分もあったけど、ひっくるめてすごく楽しかったです。
あの2人と一緒にやれたのが僕にとってはとても嬉しい事。

30分即興的にutsuroiという曲を演奏するもので、曲の概念や大まかな側面は知っていたわけだけど いつも大勢で演奏してたわけで
3人でやってみたのは初めてだったし、個人的にはこの曲が持っている知らなかった一面を見れたような気がしました。
とにかくとても楽しかったです。

daisuke miyataniくんも三富 栄治さんも それぞれに自分のトーンというものを持ってる本当に素敵な音楽家だと思います。
それは演奏中も そうじゃない隙間の時間で何気ない話をしている時にも感じました。

僕は普段バンドがメインなのであまりソロの部分で接する人は多くないけれど、ソロでもこういった出会いがあって良かったなと思ってます。かなり。

こちらがそのライブの模様。

Video streaming by Ustream
ustのアーカイヴから。30分丸々は残ってなくて、途切れ途切れのものがいくつか残ってる感じだったので一部抜粋。
画質は結構悪いですが 残ってて良かった。
左から yutaka hirasaka、daisuke miyataniくん、三富 栄治さん
ライブペインティングは小室 藍さん
です。


それから写真をいくつか。
僕にとっては本当に素敵な一日でした。ありがとうございました。

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photo by 五十嵐 憲太郎

空間の残り香

 

2013.02.06 released
"air’s relic" / yutaka hirasaka

track 03. astral heart
track 05. path
track 13. from here

今年の2月に2nd albumをリリースした際に、3曲ほどsoundcloudに試聴用として曲をアップしたんだけど 3曲ともに違う曲と入れ替えてみました。
「まだオマエの2nd聴いてないんだよな」って方は、是非このsoundcloud音源を聴いてみてくださいまし。まし。
そいでもし気に入ったら是非CDで!
タワレコとかamazonとかそういうとこで買えますので。
よろしくお願いします。

しんしんしん

"しんしんしん (はっぴいえんどカバー)" / yutaka hirasaka

敬愛する「はっぴいえんど」というバンドの曲をカバーしてみました。

原曲とは結構テンション違うかと思うけど。

この曲と前回の”Between The Bars”に関してはフリーダウンロードにしてあるので、気に入ったら落として聴いてください。

ぜひぜひ。

Between The Bars

"Between The Bars (Elliott Smith Cover)" / yutaka hirasaka

エリオット・スミスの曲をカバーしました。
冬なんだな、もう。
サリンジャーとかカポーティなんかのイノセントを描いた物語がとてもピタっとハマるもの。
それからこの曲も。
今の時期の夕暮れは本当に美しい。
僕は夕暮れの曲を描く事が多いかもなって自分でも思うけど、こういう曲は空が暮れたあとの物語という気がする。
空を見上げて自己と対話する時間の流れ方と、とても良く似た感覚がそこにはあると思う。
とても好きな曲のひとつです。

as long as you love me

I’m not afraid

I can feel you

We will cross again and again

A forest of “the shady grove”

I go to there anytime

I walk as long as you love me

プレゼント (cover)

float


"float"  yutaka hirasaka

こないだ 夕景の色合いがとても良い日があったから
坂の上まで登って、空を切りとってポケットにしまった。
僕は昔からそういうのをたまにする。

それで何日かすると ポケットにしまったものが自然と何か導かれるように音楽になったりする。
たとえばそれがギターの音色であったり ピアノの音色であったり、トーンがピタっとそこにおさまった時にスラスラっと出てくる。
この時がいつも好きで。これまでずっと音楽をやっている大きな理由の一つでもある。
でもだいたいにおいて自分でもよくわからないぐらい淀みなく音楽になっていくから 不思議な気分にもなるし、あとになって「これはどうやって作ったっけな」と思い返してみても あんまり思い出せなかったりする事が多い。

でもなんとなく自分が世界の一部分になれたような気になれるし、そうありたいとどこかでやっぱり願ってるんだろうなぁ。

ゆらゆらと漂うイメージで。
オレンジ、インディゴ、ピンク、それからエメラルドグリーン。
ポケットの中にある 僕の空。

daisuke miyatani ensemble / utsuroi

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daisuke miyatani ensemble / utsuroi

1. utsuroi(39:32)

2. yui onodera remix(1:49)

3. go koyashiki remix(8:00)


track 1.
daisuke miyatani
Takeyuki Hakozaki
asuka tanaka
takahisa umehara
yutaka hirasaka
paniyolo
[.que]
yoshinori takezawa
mitsuyoshi matsuda
omoidemaigo
motohiro nakashima
haruna yuasa
daisuke ogura
kouhei harada
kevin mitsunaga

track 2.
remix by yui onodera

track 3.
remix by Go Koyashiki

mastering by yuki kaneko

【MV】



という事で、daisuke miyatani ensemble名義のアルバム “utsuroi”が10月16日に無事リリース。

daisuke miyataniくん(以下みやちゃん)はドイツのahornfelderというレーベルからソロ作をリリースしていたり、日本のscholeというレーベルからsawakoさんとのデュオという形で作品を発表しているアーティストで
知り合ってから2年ぐらいの間に僕も色々と音楽的に(ちょっと真面目に)遊んだり 珈琲飲んで笑い合ったりと仲の良い友人。
僕の1stをリリースした際のリリパにも出てもらった。
今回は彼が率いるアンサンブルの1人として参加させてもらった。
僕はエレキギターを録音した。

このアルバムは、15人の演奏家がひとつのコードをたよりに 他者の音がどのように鳴っているのかを知らない状態で録音されている。
楽器の質や形状の違い、録音状態の違い、それに演奏者それぞれのタッチの違いやタイム感の違い
そういった様々な相違点からなる一つの集合体は 僕らが普段目にしている「日常」そのものだと、完成した作品を聴きながら僕は思った。
39分、派手な演出は一切なく サラサラっと流れていく、たとえばそれは水墨画のような感じを想わせるアルバムなんだけど
聴いている人それぞれの日常風景を歩いたりしながら、もしくは少し立ち止まってみたりして
じっくりと自身の内側に溶けこませるように聴いてみると 何か不思議なマジックを感じる瞬間があったりするんじゃないかなぁと。

そんな素敵なアルバムです。
リミックスも素晴らしい。個人的には特にGo Koyashikiさんのリミックスが最高です。

みやちゃん 本当におめでとう。
素敵なアルバムに参加できてとても嬉しいです。ありがとう。


それで、このアルバムのリリパが19日に行われました。
場所は立川にあるギャラリー セプチマ。
平屋の一軒家みたいな感じの建物で、内装はシンプルな白い壁。
僕の大好きな映像集、”Burn To Shine”を想起させる空間。特にWashington D.C.のあの家。

daisuke miyatani ensembleの演奏者は全部で13人+テレコに録音された原曲のデータ3人分を合わせた16人。
13人+テレコで円を作り、その円の中にお客さんを入れて囲むカタチのライブ演奏。
今回で3回目のensemble演奏だったんだけど、個人的には今回が一番しっくりきた。
他者の音に干渉しないというルールも、この形態だととてもスムーズに受け入れる事ができた。
なんせ聴こえない。
中にいたお客さんにどう聴こえてたのかは想像するしかないんだけど、きっと今回のアルバム音源を聴いた時の感覚と近いものを届けられたんじゃないかという気がしてる。
まぁ、とにかく楽しかった。
僕はエレキギターで参加。自分なりのトーンで ほどよい呼吸ができたような気がする。

そして対バンというか、ensembleまでに3組のアーティストが各々のライブ演奏を披露。
はじめに 三富 栄治さん。
その次に stilllife (津田 貴司+笹島 裕樹)。
それから あおやままさしさん。
それぞれのアーティストさんがそれぞれの軸というか「大事にしているトーン」を、おしつけがましくなく でもまったく譲らずに 披露していた。
素晴らしかった。

その中でも個人的には三富さんの演奏は本当に本当に素晴らしかった。
セミアコのエレキギターをフェンダーのアンプに繋いで、ギターの独奏を10曲。
なんと表現したらいいのかわからないけれど、とてもやわらかく あったかくて冷たくて、笑ってるんだけど影は少しセンチメンタルな感じの
まったく今の僕にはリアルタイムな感覚のものだった。
その音色。トーンが。
終演後にほんの少しだけ三富さんとお話しさせて頂いた時に「ジム・ホールのトーンが好きで真似してる」とかって笑って彼は言っていた。
けど好きだからって簡単にまねできるトーンじゃないのは僕も大好きだからわかるし、でもあの情緒的でどこか儚げなトーンに完全に通じていたから素晴らしいなと思った。
僕は一気に彼の世界に引き込まれ、完全にファンになってしまった。
素晴らしかったです。

それからこの日は、2年前までずっと住んでいた横浜の古くからの友人で音楽仲間でもある鹿田が来てくれた。
彼とは本当に長い付き合いだ。お互いが20歳の頃からだと思う、もう来年で10年か。
そう考えるとすごいな。
とにかく鹿田が来て、とても楽しんでくれていた。
何気ない事だけど その事がすごく嬉しかった。
僕らは僕らなりに色々とコアな音楽を好んで聴き(特にWashington D.C.やシカゴまわりのインディーズは本当に好んでよく聴いていた)、お互いにバンドやソロなんかで活動しながら刺激し合っていた20代の前半があった。
音楽的な事で彼から教わった事はとても多い。
僕は変わらずバンドを続けながらも、いつからかジャズを一番に好んで聴くようになり 50~60年代のモダンジャズを聴き漁るようになって。
鹿田は鹿田で自身の音楽がどんどんと変化していき ガットギターで弾き語りをしていた男は今やトランペットを吹きながらジャジ―ヒップホップよりのアプローチで音楽を楽しんでいるわけなんだけど。

そうやって色々巡って、そののちに僕は最近になって元に戻った。
最初にいた場所に帰った。
音楽の感覚的にという意味だけど。
そうやって一周して当時の感覚に戻った時に、ようやく色々とわかりかけてる今がある。
音の事。
トーン。
空気の震わせ方。
それから呼吸。

それで当時聴いてた音楽の話を最近になって鹿田とする機会がまた増えて、その流れでの今回があって
三富さんを聴いた時に鹿田と「一周してるわーあの人」って感じで会話ができた時に、とても嬉しかった。

とにかくそういった色々が、僕の中をゆっくり確実に駆け巡っていった夜だった。
その事について一番みやちゃんに感謝している。
参加できた事ももちろんだけど、あんな機会を作ってくれて本当にどうもありがとう。

とても長文になってしまったうえ、作品の紹介はそこそこに僕の個人的な話ばかりを書き綴ってしまったけれど それがブログというものなので笑って許してほしす。
最近、自分が聴いてるジャズについてのブログを少しづつたまに書いてるんだけど
そこでの文体の影響か こっちのブログ上では一体どういった感じのモノの書き方をしていたのかを少し忘れかけてきてる。
まぁいいかそういうのは。

daisuke miyatani ensemble / utsuroi 特設サイト
http://utsuroi.wonderlightrecords.com/

三富さんの新しいアルバムの事など。
http://www.sweetdreamspress.com/2013/08/blog-post.html

最近少しづつ書いてる僕のJazzブログ
http://ispentitall.blogspot.jp/

AMAQuintetこと鹿田のこと
http://checkthis.com/amaquintet